沼津から、静岡、東海、全国、そして世界へとダイヤモンドのように輝きを増していく挑戦者を応援し続けるドキュメンタリー記事『ミライダイヤモン(通称:ミラモン)』

今回ご紹介するのは、第一中学校3年生の木村莉緒(きむらりお)選手です。

木村選手は7月22日~24日に岐阜県で行われた全国中学生フェンシング選手権大会で、女子フルーレ第2位、女子団体戦第3位に入賞しました。
kimura



3年前の小学校最高学年で迎えるはずだった全国小学生フェンシング選手権大会。周囲からベスト8は狙えると期待されていたがコロナ禍のため大会自体が中止に。

そこから3年。ベスト8どころか表彰台にも登り、さらに日本代表のユニフォームももらえ、代表合宿にも参加できる結果を残した木村選手。

そんな木村選手にお話を伺ってきました!
木村りお

フェンシングを始めたキッカケ

「小学2年生の終わり頃、仲の良い友達と弟がやり始め、練習についていくうちに、自分もやってみようかなという気持ちになりました」

最初はそんなに興味もなかったけど、少しずつカッコいいなと思い始めた。
明るさ調整1

「ちょうど同じくらいのレベルの仲間が3人いて、その日によって勝ったり、負けたりするのが楽しくて、どんどんフェンシングにハマっていきました」

「次は勝ちたい!」という思いが練習を頑張るモチベーションになっていった。

フェンシングをやり始める前に、両親の勧めでバレエの体験にいったこともあったが、楽しさがわからず、全く踊らなかったそう。
田村丸

フェンシングの魅力は?

「フットワークの駆け引き、剣の駆け引き、メンタルの駆け引き、様々な駆け引きが面白い」

相手の癖や苦手なところを分析して駆け引きしていくと、ポンポンと面白いように点数が入るのだそう。
◎

いい意味でマイペースな性格

ー「試合のルーティンは?」

「特にないけど、、、ギリギリまで寝ていたいです。笑」


試合の前日はそわそわして寝れないとか、緊張で眠りが浅くなり夜中に目が覚めてしまうなどは、全くない。

ー「普段はなにしているの?」

「意外と自分の部屋にこもって、友達にあげる物などを作ったりしているのが好きです」

自分の性格を「マイペース」だと分析する。周りの人に流されず、好きなものは好きだし、嫌なものは嫌い、柔軟にそれを選び取っている。

憧れている選手は?

「プロボクサーの井上尚弥選手とフェンシング世界選手権で2連覇を果たした江村美咲選手」

「圧倒的で絶対的な強さに憧れる」

その絶対的な存在が発する言葉には重みを感じ、ストイックに自分を追い込んでいるところに惹かれる。

自分のことを「マイペース」という木村選手が、なにかのタイミングでストイックになっていく、、、その時が楽しみでもある。

恩田

大事にしている言葉は?

「継続は力なり」

フェンシングのために、毎日ストレッチを習慣にしているのだけど、ついついさぼっちゃうことがあるのだそう。

「なにごとも継続するのって、難しいなぁと思うので」

継続する先に絶対的な強さが存在することをきっと感じ取っているのだろう。

尊敬する人は?

「えぇーーーーー、パパかな?!」と笑う。

パパ

木村選手にとって、父親は絶対的な存在。

先日の全国中学生フェンシング選手権大会、個人戦・団体戦共に、帯同監督として父親がベンチ入っていた。的確なタイミングで的確なアドバイスが投げられる。

会社経営者でもある傍ら、まちの活性化にも尽力しフェンシングのまち推進協議会の理事、そして一般社団法人沼津フェンシング協会の会長でもある。

「パパ自身もフェンシングを習い始めちゃったりしているところも尊敬できます」

「オセロも強いし」

木村選手にとっての絶対的な存在というのは、ひとつひとつのことにきちんと向き合って、答えを出していく、そこには揺るぎないものがある。そんな存在なのだ。

多くの人に支えられていることに感謝

ー「今回の全中、個人戦、団体戦ともに入賞しているけど、団体戦は仲間で戦っているという意識が強かった?」

「個人戦も団体戦もどちらも、仲間の応援がたくさんあり、みんなで戦っているという意識は変わらなかったです」
たきりょく

団体戦前には、"他喜力"という話が監督(父親)からあったそう。

「皆に感謝を伝えるために参加している。今日は昨年と違いコーチや親も会場で見てくれている。会場にいない皆も応援してくれている。メダルと賞状という形で皆に感謝を届けよう」と。

「沼津市全体でフェンシングを盛り上げてくれていて、その環境の中でこうしてフェンシングが出来ていることがとても有難いです」

全中の会場にこれなかった友達は、テレビ電話を繋いだ映像の向こうから試合を観て、応援してくれたそう。

いつでも自分はひとりじゃない、そんな想いに感謝を込めて戦う。
全中まるまるまる

将来の夢は?

最後に将来の夢を聞いてみた

「うぅーーん、特にないです。笑」

「先のことはわからないし、今、目の前にあることをしっかり頑張る。その先にきっと何かがある!そんな気持ちでいます」

高校3年時にはインターハイで優勝したいという少し先にある目標は見据えながら、着実に一歩一歩をマイペースに歩んでいく。

saigo


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好きな教科:体育
嫌いな教科:体育以外 勉強するのはあまり好きではない笑

好きな食べ物:肉
嫌いな食べ物:牛乳・トマト、辛いもの
好きな本:推理小説、探偵もの


話を伺って、周りに流されないマイペースさがあるなと感じました。マイペースという言葉にはネガティブな印象もあるけど、木村選手は自分の中にしっかりとした芯(自分の好きなものや大事なもの、大切にしたいもの)があり、自分自身のことを大切にしているなと思いました。そして、周りの人たちにも大切にされているのだなと感じました。それは飾らない等身大の木村選手が持つ独特な雰囲気が人を惹きつけているように思いました。

この先、木村選手がどんな選手になっていくのか、また、どんな道を歩んでいくのか、とても楽しみです。ぬまスポでは、引き続き木村選手を応援していきます!!!




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